Cross Talk
社長と社員が語るこれまでの歩みとこれからの展望
参加者紹介

藤田
代表取締役社長
年間25試合以上をスタジアムで観戦するサッカー好き。プレスタイム代表。

下舞
営業・講師
最近三男が誕生した四児の父。どんな問題も柳のように柔軟に対応する能力者。

野村
営業・講師
剣道6段で社内一の食いしん坊。お風呂で練習したモノマネをよく披露している。

山川
営業・講師
休日は奥さんと競馬場で過ごす馬好き。プロ雀士の資格も持つ。社内最年少。
座談会
50年間の歩みを振り返り、未来への想いを語り合いました
Session1.「私たちの仕事。そして提供していること」

まず、私たちの仕事についてですが・・私は時期によって違うのですが、 FCC(フライングカー・コーポレーション)の発送担当でもあるので、年明けから新入社員研修に当プログラムを使ってくださる企業様にレンタルセットを発送する作業が始まり、 4月、 5月は発送作業に追われます。ピークは作業部屋に籠もりっぱなしということが多いです。基本的には営業や研修講師を行ったり、後はワークの体験会を進行したりとか。

私の方は、営業と講師ですね。 4月はずっと社員研修の講師として飛び回っていますが、結局6月まで講師の割合が大半ですかね。7月以降はそれらを平行して進めていくといった感じです。

私も営業と講師です。定期的にメンター系の公開講座や、メンター制度説明会があります。あと、今で言うと社内のデータベースの構築を今年に入ってからずっと取り掛かっています。これも回りめくって、営業活動の一環ですね。そんなこんなで、まあニコニコと良い雰囲気でお仕事ができればいいなと。はい。

ありがとう。では、みんなの役割としての仕事というよりは、どういうものを世の中のどんな人に提供しているのか?みたいな、そういう意味での仕事の話を聞かせてもらえます?

私だと、やっぱりメンター制度構築のお手伝い、ですね。例えば企業の離職防止や、コミュニケーション不全の改善、あるいは最近は女性活躍とか・・何かしら組織とか職場の抱えている問題・課題を解決する手段として、メンター制度は非常に有効な制度です。お客様の課題をちゃんと抽出して、きちんと解決に導くことができるように取り組んでいます。

お客様の課題って言ってもいろんな課題あるよね。
例えば売上を上げていくための課題や、あるいは従業員が心地よく働くための課題など色々とあると思うけど、どういう類いの課題解決に貢献する感じ?

そうですね・・後者の方ですね。人事の方と結構定量的な目標の話をすると、例えば離職率下げなきゃいけないという話はよく出ますね。あとは最近多いのは採用担当も兼ねている方ですと、今売り手市場だから何か自社に決定打というか、アピールできるポイント欲しいな、とか。例えばメンター制度を入れて、じゃあ新入社員の人たちが入社後に『自分たちをケアしてくれるのかな、育成してくれる会社なのかな』と感じてもらえる・・そういったニーズに応えるための制度導入といったケースもあります。

私はプレスタイムで提供しているものって、一言で言って“関係づくりにまつわること”だと思っています。ワークが楽しいので、その場で楽しいなとか、この人と知り合えて良かったなという場も提供できるし。よい環境を作るために、じゃあコミュニケーションってこういう風に取った方がいいのかな?とかを、ワークの体験、振り返り、分かち合いを通して学べるんですよね。私たちがお客様に対して提供しているものは全て、“関係づくり”が”核”になっているんだろうな、と感じて仕事をしています。”体験学習”というものが、我々ができることで、「体験から得る」ことについては、たくさん研修会社さんがいる中でも、プレスタイムがすごく特化している部分です。そういうところで貢献している部分が多いかなと感じていますね。

私は最近ですと、バディ制度を導入検討している企業に対して、お客様と話し合いながら、制度の成功の定義を決めました。狙いとしては、二人(2年目社員と1年目社員)の信頼関係をしっかり築くこと。これも“関係づくり”で、困ったことや不安なことがいつでも相談できるような関係になることなんですよね。そのために今取り組んでいるのは、バディである先輩側の方の教育です。話し方や聴き方、メンタリングに取り組むうえで大切な考え方とか・・そういったところの教育を中心にやっています。
Session2.「“関係づくり”と“コミュニケーション”について」

例えば、今出てきた「関係づくり」がなされると、組織や、あるいはその研修等に参加されるお一人お一人にとっては、何がいいのだと思う?

まあ、一つはやっぱり「楽しい」って思うことが大事じゃないですか。直接、仕事に影響しないかもしれないけれども、「同じ会社の人とワークをして楽しかったな」って思う経験だけでも、まずは一つ、すごく良いことなのかなと思いますね。苦しいと楽しいを比較すると、楽しい方が仕事に対する熱意だったりとか、モチベーションだったりとかも、違うかなと思います。
きちんとした関係づくりがなされると、自然なコミュニケーションも生まれて、職場の雰囲気が良くなる。そうすると「職場に行きたくない」という感情が湧きづらいというか。
で、それによって、自分の仕事に集中できるようになるという効果が生まれて、そこから仕事に没頭できるようになり、結果楽しく働ける、というような流れがあると思います。

私はこれまで在籍していた会社で、関係づくりができない職場もいくつか経験してきました。そういう職場では、やはり、“話が通じない”とか、“ここには話が通っているけど、ここには話が通ってない”とか、問題がでてきて。結果、それぞれ違うことをやっちゃっているとか・・。
ただ、お互い話せばちゃんと成果も出るし、効率的に進んだりもする。「関係づくり」ができていると、”いい方向で成果が出やすい”状態になる可能性が高いな、というのは感じますね。

そうなんだね。ちなみにうちの会社はどうなのかな?あえて下舞さんの言葉を借りて言うと“関係づくり”に貢献している会社としては?

我々は社内のみんなで『バスは待ってくれない(カードゲーム・ワーク)』をやることってないですよね。でも我々は関係づくりのためのコミュニケーションの仕方を知っているから、コミュニケーションをしっかり取って良い関係を作ろうという姿勢でみんな同じ方向を向いていると感じますね。もちろん日々勉強はしていかなければなりませんが。

確かに。研修を実施する側であるけど、そのお客様に提供しているスキルを、自然と自らの会社でも実践している・・ということでしょうかね。

個人的な感覚で言うと、要は社長や取締役の人たちに、あんな普通に気軽に話せないというか(笑)。
敬語を忘れて話かけてしまっても、ま、なんとかなるって思える。それは多分、普段からちゃんとコミュニケーションが取れていて、ちゃんと信頼関係ができているからだと思います。

自分が入社した時に(2024年入社)やっぱりコミュニケーションの取り方が「なんかちょっと今までの会社と違うな」と思いましたね。場合によっては、発言することも「え?」みたいな雰囲気になる会議をしていた会社もありました。そういう、立場によってこう発言できないとか、発言をしても、「そうは言ってもね」みたいなこと言われたりする場面も見てきたので、プレスタイムは、少なくともそうじゃないなと思って。

それは分かりますね。社内のみんな、普段の業務中も会議の時間でも、そこは変わらないですよね。「自分も自然体でいいんだ」みたいな、無意識にそんな気持ちがある気がします。逆に無理してコミュニケーション、というのも別に求められていないし。

さっきで言う、職場で自然なコミュニケーションが取れればいいっていうのは、比較的体現されているんじゃないかなって思いますね。

本当にそういうふうに皆さんが感じているのであれば、我々はさっき言ったように、お客様に提供し、貢献したいと思っている“関係づくり”は、自らできているし、それを自分たちが実感もしている。
『こんな職場になっていたらいいな』とか、『このような職場であれる自分っていいな』とかいう風に思えているのなら、それはお客さんとそういう事柄についてやりとりするときには、プラスには働くのかもしれないね。

まあ、そうですよね。 やっぱり普段の社内の雰囲気からそれは実感しています。 私と山川でワークの体験会をするんですけど、その場でお客様に、『見ての通りすごい仲悪いんです』って言うと、『そんなわけないでしょ!』って笑われますからね、僕ら(笑)。

本当ですね。でも、もしかしたら本心を隠しているのかも知れないけど(笑)。

いや、でもそれも、もしかしたら自然なコミュニケーションの一つの形かもしれませんよ?

たしかに。思ったことを全部言うってことだけが、”自然なコミュニケーション”じゃないかもしれないですね。

言いたいことを我慢するってこと?でも、それって自然なんですか?

いや、でもなんかそれを言って、あらぬ争いとかを生んでしまうのを予想できるんだったら、言わないって選択肢を取る。それはその人の自然ってことなんじゃないのかな。

じゃあ自然なコミュニケーションって、“なんでも思っていることを言うこと“ではなくて、”自分にとって無理せず自然にいられるコミュニケーション“ってことでいいのかな。

だったらそうですね、私もいくら上司に敬語忘れても、一応、空気は読んでいるし(笑)
ところで、藤田さんの中ではどんな感じですか?我々のコミュニケーションって。
※プレスタイムでは社長のことを「社長」と呼ぶと怒られます

うーん。概ね良好だと思うけど。あえて言うならもっと奥深いところで意見を戦わせるようなシーンみたいなものは、もっとあってもいいかなと。例えば我々の存在意義であったり、社会的使命だったり、「自分たちって何だろう」とか「何をやっているんだろう」というようなところであったり・・その上で、「将来自分たちはどう在りたいか」みたいなことについて、意見を言い合ってほしいと思うんだよね。
感覚ではそれぞれが多分持っていると感じるのだけど、もっとみんなの中で意図的に共通認識を作っていく作業をもっと、していって欲しいかな。

細かい業務のことでは、意見の対立ぶつかり合いみたいなことはありますが、理念や、どう在りたいかについて話し合う機会みたいなものは、確かにあまりないですね。逆に藤田さんはありますか?「社員像」や「どういう会社でありたいか」などについて。

プレスタイムという会社で言えば、我々がお客様に提供しているものによって貢献できる部分があって、そこの部分を、皆さん自身がうちの会社の中で体感できるような組織でありたい、皆さん自身もそれを体現できる人になって欲しいな、というふうには思っているよね。
Session3.「これからのプレスタイムについて~10年先・50年先~」

次の50年・・じゃちょっと遠いから、次の10年でもいいのかな・・を、どうありたいか・・。
まあ、私は少なくともハッピーでいたいですね。10年後も50年後も。会社としても、社内のメンバーとしても。

次の10年に向けて、 いいものはあるからそれを絶やしたくないね。ヒューマンスキルのリーディングカンパニーだと思っているんだけど、それはやっぱり維持したいよね。

でも、お客様にもしかしたら我々の魅力が伝わってないかもしれないよね。ヒューマンスキルのリーディングカンパニーって我々が思っていても、もしかしたら伝わってないんじゃないかなーって、ちょっと今思った。

それは、あの「ヒューマンスキルのプレスタイム」と言っても、普通の研修会社と変わんないよね、みたいな?
そう考えると、次の10年に向けてやることは、「ちゃんと伝えること」なのかなって今、二人の話聞いて思いましたね。ちゃんと伝えるというか、我々の一番伝えたい魅力をちゃんと伝えられるように、努力するといったような。

我々が一番伝えたい魅力って何だろう。会社の魅力?商品の魅力?

どっちもだと思います。研修会社さんって他にもいっぱいあるけど、プレスタイムは、他の研修会社さんにはない、50年続いたヒューマンスキルのノウハウがある。
そう考えると、うちに対して競合他社って、本当は存在しないんじゃないかなと思ってきて。
そして、我々はワークの豊富さに注目されがちで、もちろんそれは強みではあるけど、でも実は、ワークの魅力や質を支えているのは、“話し方や聞き方”といったわかりやすい部分だけではなく、気持ちのやりとりや非言語の目に見えにくいコミュニケーションのノウハウが根底にあるから。
そこはやっぱ大事にしたい、伝えていきたい魅力だなと思っています。

例えば、他の研修会社さんでは、具体的な「〇〇の力をつける」であったり、「成果を出すためのスキルを身に付ける」など、一見分かりやすいものにフォーカスしている印象が強いように思うんだよね。でも難しいのは、我々も、例えば「関係づくり」って言っても、関係づくりは結果的に生産性に寄与するよ・成果が出やすいよって言っている。実際そうだし。その我々なりのメカニズムをどう、分かってもらえるような伝え方をしていけるか、考え続けていかないとね。

うん。 やっぱり、創業から受け継いできた考え方や取り組みを大事にして、一つ一つ伝えていく必要がある。でもお客様に提供する商品とかもやっぱり拡充していかなきゃいけないとも思う。そういうところはやっぱり次の10年間で考えていくべきことなんじゃないかな。

うんうん。プレスタイムならではの良さを伝えつつ、商品の拡充を通して競合他社とは違う独自の価値提供を続けていくというのが、自分たちの存在意義・社会的使命ということかな。

そうですね。そして、それが、さっき藤田さんの言っていたことの答えにもなるんじゃないですか?

そうね・・僕はプレスタイムで昔から言われている「逞しく美しく」って言葉ってとても好きで。
「自分はこうありたい」「こんな風にやれている状態が自分にとっては幸せだ」といった想いが、そこで働く人の動機としてあると強いな、と思っています。
会社の目標や理念と、自分の目標とをすり合わせながらコミットしていく中で、個々が自分の持ち味を発揮していける。さらに、すごい人であれば個人の目標と会社の目標をうまくつなぎ合わせて達成を図ろうとする。それは、とても美しいことだと思うんです。
でもそれはすごく大変なこと。だから、会社に目標がある中で、「自分はこうやっていくぞ」って思えることがあるといい。そして、その上で、自分の気持ちを抑える場面があったり、逆に自分のポジティブな特徴を発揮する場面もありつつ、お互いもっと理解し合っていくことで、「よし、こういう気のいい仲間と一緒に頑張っていこう」と自然とモチベーションが高まっていく。僕らが提供しているものは、結局そういうものじゃないかと思うし、その“逞しく美しい”状態を、少しずつでも体現できる会社であれば素敵なだと思います。

なるほど。で、また各々がそうありたいと考えて行動しているというのは良いわけですかね。

動き方を全員一律にとか考える必要はなくて。許されるものの中で、それぞれが持ち味を発揮することで、その総和、あるいは掛け算で、会社が成果を残せている状態になっているのが一番いいよね。

お互い尊重するっていうことが大事なんですね。

そうだね。根っこの部分で尊重しているっていう感じかな。だから、いつも「はい、はい、分かりました」「どうぞどうぞ」ということではなくて、「いやそこはおかしいじゃないですか」とかも、全然アリだと思うんだけどね。

でもそれでいうと、本人の性格やまた性格の理解もあるけど、“持ち味”って考えると、仕事の得意不得意も、わかり合う必要もありますよね。

そうだね、それもお互い知っている必要があるね。得意不得意をわかっていると、「あ、でもこの人頑張っているな、今。」って思えるけど、わかっていないと、同じことでも「なんでこの人やってないの?」と不満に思ったり誤解を生んだりもするし。
僕自身は、会社で提供しているものについて、次の五十年を考えた時に、さきほど言っていた“お客様に提供し、貢献したいと思っている”部分というものは、あんまり「変えなきゃいけない」とは思っていなくて。
わたしたちは”大切なことで必要なこと”をお客様や社会に提供していると信じていて、そこに対して会社のメンバー全員が、常に共感し続けられているといいなと願っている。だからこそ、さっきのようなあり方を体現できる状態になっているといいな、と思っているし、 さらにそれを皆さん一人ひとりが自らの手で築き上げていったり、新たな価値や商品サービスを生み出していったりして欲しいと心から思っています。
座談会の様子



50周年への想い
これまでの50年間、多くの皆様に支えられて歩んでまいりました。
これからも「人」と「人と人との関係」を大切に、
新たな50年に向けて歩み続けてまいります。
プレスタイム一同