HISTORY

プレスタイム50年の歩み

1970s

1975.08

『人間関係訓練』に心酔し、世の中に広めたい一心で起業

株式会社プレスタイム 設立

株式会社プレスタイム 設立

大澤邦雄が、出版社、コンサルタント企業に従事していた当時、故 柳原 光氏(立教大学キリスト教教育研究所所長:当時)に師事し、Tグループ(自己と他者・集団の関係性の理解がねらいのセッション。10人前後の参加者が集まり、テーマが用意されないなか討議を繰り返していく。)などの「人間関係訓練」に強く感銘を受け、起業を決意します。1975年8月19日に、「人間が人間として心を輝かせて生きるための、独創的、本質的なノウハウを創造する」を理念に、株式会社プレスタイムを創業しました。

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その年の出来事

  • 山陽新幹線全線開業。岡山駅から博多駅まで延伸開業し、東京駅から博多駅まで新幹線が全線開通。
  • ベトナム戦争終結。

1976.04

日本における"体験学習"の原典

「クリエィティブO.D.第1巻」出版

「クリエィティブO.D.第1巻」出版

大澤の宿願は、薫陶を受けた柳原 光氏による「人間関係訓練」を本として世に出すことでした。しかし、ことは簡単ではありません。柳原氏によれば、「この訓練は、文字にできるものではなく、その場の息づかいにより生まれるものだ」と、頑として出版は断り続けました。他の大手企業からも同様の申し出もありましたが、大澤の熱意にほだされ、「この学習を世に広める、ということなら」との約束で、生まれたのが、『Creative O.D.』です。『O.D.』は組織開発(人間関係の視点から組織の効果性を高めること。Organization Development)、『Creative』は、「私たちは、皆様と共に、これからも個人と組織の成長を追及していく」との意味を込めました。このシリーズは、1976年から17年間を費やし、全5巻を完成させました。

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その年の出来事

  • ロッキード事件発生。アメリカのロッキード社が日本の政界に不正な資金を流したとされる疑獄事件で、田中角栄元首相が逮捕。
  • 子供向けの歌「およげ!たいやきくん」が空前の大ヒットを記録。
  • モントリオール五輪開催。体操女子でルーマニアのナディア・コマネチが史上初の五輪で10点満点を記録し、日本は金9個、銀6個、銅10個のメダルを獲得。

1980s

1980

体験学習を広める伝道者を育成する

ファシリテーター養成講座スタート

ファシリテーター養成講座スタート

プレスタイムの社是は、柳原 光氏と交わした「体験学習を広めること」です。それは、書籍の制作だけでは事足りません。それを実施する人の育成が必要です。『体験学習』では、それを担う人がファシリテーターであり、「気づきを援助的に働きかける」存在です。1980年『体験学習セミナー』を皮切りに、ファシリテーターの育成を開始しました。『体験学習入門』『ファシリテーター認定講座』など、名称は変化していますが、一貫しているのは、ファシリテーターとしてのあり方を学ぶと同時に、「人間関係での気づきを得る場」であり、それは今日も変わりません。2024年からは、ファシリテーター講座の最高峰、合宿形式の『マスターコース』を再開しました。

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その年の出来事

  • 長嶋茂雄監督が辞任、王貞治選手が引退。
  • ルービックキューブが日本で発売され大ブーム。

1982.11

今でも人気のグループワークの誕生!!

『バスは待ってくれない』発表

『バスは待ってくれない』発表

『バスは待ってくれない』は、あらゆるグループワークの中で、一番有名なものと言っても過言ではありません。1982年『Creative O.D.』3巻で発表されました。柳原 光氏主催「JICEラボラトリートレーニング」の参加者より考案されたものです。グループで話し合い、単語や文だけでなく、数字情報などを組み立て、地図を作成する課題解決実習です。盛り上がると同時に、コミュニケーションへの気づきがあり、仕事の進め方にも通じるところなど、大変扱いやすい実習として愛用されています。インターネットが一般的になるにつれ、グループワークの定番として、人事担当者や受講者が、ネットに記事としてあげるようになったことで、グループワークの定番として広まりました。課題のキャラクター名の『ジャックくん』は、当初は『花子さん』で掲載されていました。

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その年の出来事

  • 初代500円硬貨、発行。
  • 東北新幹線(大宮駅~盛岡駅間)、上越新幹線(大宮駅~新潟駅間)開業。

1985.03

ブロックを使った組織シミュレーションプログラム

新入社員研修プログラム「フライングカー・コーポレーション」発表

新入社員研修プログラム「フライングカー・コーポレーション」発表

プレスタイムを語るうえで、『Creative.O.D.』と同じく、外せないプログラムが、この『フライングカー・コーポレーション』です。大澤が標榜していた「研修は楽しくなくてはならない」という言葉をそのまま具現化したプログラムです。ブロック模型(フライングカーX号)を活用したところが、他にはない斬新的なもので、活動的な新入社員研修プログラムとして発表しました。組織活動の理解、ビジネスマナー、コミュニケーション、チームワーク等を体験的に学んでいきます。その後順次、マニュアルやノートを改正し、より体験学習の手法を取り入れ、人間関係トレーニングの要素を徐々に厚くしていきました。

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その年の出来事

  • 日本電信電話公社(電電公社)が日本電信電話株式会社 (NTT) に、日本専売公社が日本たばこ産業株式会社 (JT) に民営化。
  • 男女雇用機会均等法が成立。
  • 柔道の山下泰裕が全日本柔道選手権大会で9連覇を達成し、203連勝のまま現役を引退。

1986.04

"個人と集団の成長"がテーマ、映像を活用した画期的なプログラム

ヒューマンスキル研修プログラム「サイクリング トゥ グロウス」発表

ヒューマンスキル研修プログラム「サイクリング トゥ グロウス」

『Cycling to Growth』もプレスタイム社史からは、外せないプログラムです。メンバーが白樺山荘にサイクリングで向かうというストーリーのなかで、様々なグループワークが展開していきます。そして、"メンバーとチームの成長"がこのプログラムのゴールになります。参加者は、その映像を観ながら、研修に参加します。コミュニケーションやリーダーシップ、チームワークといった組織における人間関係トレーニングの主だったものが、全て学べる贅沢なプログラムです。当時は、山荘などでの3日間の合宿講座として、大変人気を博しました。映像には、柳原 光氏、星野 欣生氏や、若かりし大澤 邦雄が映っています。

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その年の出来事

  • ファミリーコンピュータ用ソフト「ドラゴンクエスト」発売。
  • ビートたけしとたけし軍団によるフライデー襲撃事件が起こる。

1990s

1996.02

人間関係に焦点を当てた、より実践的なマニュアル

「クリエイティブ ヒューマン リレーションズ」発表

「クリエイティブ ヒューマン リレーションズ」

より実践的な「ラボラトリー体験学習」マニュアルの強い要望があり、「Creative O.D.」から定評のある実習に、新たなものを加え、使いやすいマニュアル集として再編集したものが、この『Creative Human Relations』です。様々な場所で、体験学習を実施していく中で、組織開発の前提となる「体験学習による人間関係トレーニング」は、職場だけでなく、学校、地域コミュニティ等、より広範な社会において、その必要性を強く感じていました。「各々の"人間関係"の課題をより良い方向へ昇華してほしい」との願いを込め命名し、発刊に至りました。このシリーズが元となり、『新版 Creative Human Relations』(2001年)、『 体験学習セット』(2013年)、『新版 体験学習セット』(2022年)へと続きます。

その年の出来事

  • 三菱銀行と東京銀行が合併して「東京三菱銀行」(現在の三菱UFJ銀行)が発足。
  • 将棋棋士の羽生善治が史上初の七冠王となる。
  • 大阪府堺市を中心に大腸菌O157が発生し全国各地に広がる。

1999

メンタリング普及のために

日本メンター協会設立

日本メンター協会設立

1990年半ば、米国よりメンター/メンタリングの概念が伝わり、各界の人事担当者の話題になっていました。プレスタイムでもその考え方に深く賛同し、慶応義塾大学大学院教授 渡辺直登氏の指導のもと、1999年1月、日本メンター協会を設立(2004年NPO登記)し、同年10月『Mentor/Mentoring入門』を発刊しました。当書籍は各企業団体におけるメンタリングの考え方やメンター制度導入のガイド役を果たしました。その後、同協会では、より国内企業にマッチするために、その考え方や導入の仕方を、常に更新し続けています。しかし、当初より標榜していた「メンターとメンティーは共に成長する」という体験学習らしい他にはない考え方は、今日でも変わりません。

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その年の出来事

  • 上信越自動車道全線開通。
  • NHK「おかあさんといっしょ」から生まれた曲『だんご3兄弟』がCDシングル歴代新記録となる約290万枚の大ヒット。
  • プロレスラーのジャイアント馬場死去。

2000s

2001

大澤の復帰作、意欲的な体験学習プログラム

「ダッシュオアダウン」発表

「ダッシュオアダウン」

大澤が大病から職場に復帰し、制作したのがこの『Dash or Down』です。当時、人気のあった『パリ-ダカール アフリカ縦断ラリー』の参加経験者 椿井 博氏の協力のもと、開発した意欲的なプログラムです。アフリカでの現地視察を敢行したこと、また、「気づき」から踏み込んで、ビジネススキルを習得する要素は、体験学習にはない考え方です。当初は、起業家支援のプログラムとして企画されました。そのため、メンバー同士で評価する「ポイントカード」、グループ得点を「100点または0点」とするなど、厳しさが表現されたものとなっています。とはいえ、チャレンジ精神、多様性などをねらいにした中堅・リーダー層対象の、学びの多い、アクティブで楽しい研修プログラムに仕上がっています。

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その年の出来事

  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東京ディズニーシーが開園。
  • アニメ映画「千と千尋の神隠し」が興行収入・観客動員数ともに日本映画の歴代最多記録を更新。
  • 小泉内閣発足。この年「小泉ブーム」が巻き起こり、構造改革、米百俵など「小泉語録」が流行語となった。

2005

30分でできる体験学習マニュアル

「Try!コミュニケーション」発表

「Try!コミュニケーション」

バブル経済の崩壊により、教育に予算を向けられない企業からは、短時間で効率的な研修が求められていました。以前は、3~4日間程度の研修が一般的だった『体験学習』でしたが、1日間か半日、さらに2時間程度での実施も余儀なくされました。そこで、開発された実習マニュアルが、"体験からふりかえりまで30分で実施できる"『Try!こみゅにけーしょん』です。当時は、体験学習の短時間実施については、関係者から疑念の目を向けられたものです。しかし、よりコストパフォーマンスが重視される今日、「Try!コミュニケーション」として、また、『研修ファシリテーター認定講座』の教材として、愛用されています。

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その年の出来事

  • 郵政民営化関連法案が可決、成立。
  • プロ野球セ・パ交流戦が初開催。
  • 女性アイドルグループ「AKB48」がデビュー。

2010s

2013.01

参加者同士が評価し合う画期的なグループワーク面談

採用ツール「グループワーク面接」発表

採用ツール「グループワーク面接」」

2001年に発表した「グループワーク面接」から12年ぶりに、グループワークを一部入れ替え、評価リストを全面的に変更しました。グループ討議の面接では、コミュニケーションの評価はできますが、グループワークでは、それ以外の行動や態度、姿勢などまで評価できます。2013年に新たに制作されたものには、参加者同士が評価し合う「スコアカード」を採用し、新しい切り口のものになりました。「様々な評価の切り口があり、採用の参考になる」「いい企業イメージが、参加者に伝わった」との声をいただきました。

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その年の出来事

  • 安部政権の経済政策「アベノミクス」始動。成長戦略「3本の矢」を実行開始。
  • 2020年夏季五輪・パラリンピック、東京開催が決定。
  • 富士山が世界文化遺産に登録される。

2015.11

お互いに自己開示をし、信頼関係を育むメンタリング教材

「MENTORING to GROWTH」発表

メンタリング支援ツール「MENTORING to GROWTH」発表

プレスタイムでは、日本メンター協会と共に、1999年よりメンタリング普及活動を行ってまいりました。当初は、共感・受容などの傾聴トレーニングや、マッチングを促すグループワークなどを中心に行ってきました。そこで、必ずあがる声が、「何を話していいかわからない!」でした。そこで、メンタリングノートの必要性を感じ、開発したのが、『Do Mentoring』(2008年)です。なかなか、普及しないなか、お互いに自己開示をし、"信頼関係"を育む教材として、再び世に問うたのが、『MENTORING to GROWTH』です。メンタリングの考え方が浸透したこともあり、今日でも愛されている教材となりました。

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その年の出来事

  • 個人番号(マイナンバー)の指定開始。
  • 北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間が開通。東京駅 - 金沢駅間が約2時間20分で結ばれる。
  • ラグビーワールドカップ2015日本対南アフリカで日本が歴史的勝利。

2020s

2020.05

メンター・メンティー、そして制度担当者の目線に立ったツール

「MENTORING to GROWTH オンライン版」 発表

「MENTORING to GROWTH オンライン版」

コロナ禍で、"おしゃべり"への渇望もあり、オンラインでのメンタリングの要望が高まりました。その状況を受け、『MENTORING to GROWTH オンライン版』を開発しました。お互いにどの場所でもメンタリングができる便利さだけではなく、メンター制度担当者にとってもメリットのあるシステム教材です。メンタリングでは、そこで話されたことは"他言無用"の原則があります。ただ、担当者の立場になると、そこでどのようなことが話されているのか、非常に気になるところです。当システムは、メンタリングの実施の有無に加え、メンタリングの質や当該者の心理状況などが、ペアの安心安全の場を確保したうえで、担当者のPCで一元管理できることが、他にない大きな特徴です。

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その年の出来事

  • 日本国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が初めて報告される。
  • 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、2020年東京オリンピック、パラリンピックの開催が「1年程度」延期されることが決定。
  • 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が324億円を突破し、『千と千尋の神隠し』(2001年)を超えて歴代興行収入1位となる。

2021.01

オンラインで学べる組織シミュレーションプログラム

企業シミュレーション教材「ニューモデル航空機」発表

企業シミュレーション教材「ニューモデル航空機」

コロナまん延の状況下、集合型研修の実施が困難になったことを受け、オンラインで実施できる『陪審員会議』を発売しました。さらに、組織シミュレーションプログラムのご要望の高まりを受け、世に打ち出したのが、『ニューモデル航空機』です。元々、存在した実習を改変、拡充し、2日間のプログラムに仕立てました。オンラインだけではなく、集合型実施も可能です。仕事に対するスキル・スタンスのレベル向上をねらいとしています。特に、若手・中堅社員研修にぴったりの研修プログラムです。

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その年の出来事

  • 新型コロナウイルスワクチン(ファイザー製)の国内接種が開始される。
  • 新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、史上初の延期が決定された第32回夏季オリンピック(東京オリンピック)および第16回夏季パラリンピック(東京パラリンピック)が開催。
  • メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平がアメリカンリーグの最優秀選手賞(MVP)を受賞。日本人選手の受賞は2001年のイチロー以来2人目。

2022.09

『バスは待ってくれない』が新マニュアルとして登場

『バスは待ってくれない』が新マニュアルとして登場

1982年『Creative O.D.』3巻で発表され、1996年『Creative Human Relations』にてマニュアルとして確立されました。2001年分冊化された『新版 Creative Human Relations』において、インターネット普及に伴い人気に火がつきました。2013年『体験学習セット』では、情報カードやふりかえり用紙がセットされ、手軽に実施できるようになりました。2022年『新版 体験学習セット』では、マニュアルを一新し、「コメント例」や「キーワード」等を掲載、ねらいや小講義も焦点化し、大変使いやすいマニュアルになりました。順次、『匠の里』『不可解な絵』などが、同シリーズで、新たなマニュアルとして発売しています。

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その年の出来事

  • 改正民法が施行され、日本の法律上の成人年齢が18歳に引き下げられた。また、結婚が可能となる年齢が男女ともに18歳となった。
  • 奈良市内の大和西大寺駅付近にて、元首相の安倍晋三が銃殺された。
  • 2022 FIFAワールドカップが開催。日本代表は2大会連続・4度目の決勝トーナメント進出を果たした。

2025

創立50周年を機会に大きく改正

「フライングカー・コーポレーション(FCC)」大幅改正

「フライングカー・コーポレーション(FCC)」大幅改正

1985年から各社、各組織に親しまれ、愛用されている当プログラムは、時代の移り変わりに従い、内容を改正してきました。当初は、組織活動シミュレーションの色合いが強く、人間関係的な学びの要素は薄いものでした。1997年、モデル機『X号』から『ビエント号』への変更に伴い、よりチームワークやコミュニケーションなど、ヒューマンスキルの学びにつながるようなマニュアル、ノートに変更しました。その後も、マニュアルを随時改正してきましたが、創立50周年を機会に、厚いノートやマニュアルを分冊化し扱いやすくし、文面も親しみやすい表現にしてより学びやすいものにしました。ファシリテーターが実施しやすいよう、スライドも完備しています。

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その年の出来事

  • JR東日本の高輪ゲートウェイ駅が本格開業(高輪ゲートウェイシティ)。
  • 大阪市で2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開催。