3つのコミュニケーションワーク
Sesson1個人ワーク『おや!』
ある人物の挿絵を見て、どのような人物かの印象を伝え合うワークです。同じ絵のはずなのに、各人、様々な見方、感じ方があり、コミュニケーションの難しさ、不思議さを実感します。また、自身の見方、感じ方の特徴にも気づくワークです。
学習
POINT「双方向のコミュニケーションの大切さ」
コミュニケーションには、出し手と受け手の間に、騒音・照明などの外部環境や、言葉の解釈の違いなど、様々な阻害要因があります。だから、お互いに補正しながら、情報共有を成り立たせる必要があります。このことは、コミュニケーションの難しさを感じさせます。
しかし、一方では、コミュニケーションはミスが前提であり、助け合いながら行うのがコミュニケーションとも言えるのです。コミュニケーションを苦手と感じている方も、双方向を意識すれば、安心してコミュニケーションに向き合えます。
Sesson2対話ワーク「その人らしいコミュニケーションは?」
提示されるテーマで、1対1でコミュニケーションを行い、その対話を観察します。コミュニケーションのポイントを意識しながら対話することで、そのスキルアップを図ります。また、他人の対話を集中して観察する経験は、あまりないと思いますが、コミュニケーションのレベルアップに、とても参考になるものです。対話と観察を繰り返し、自然とコミュニケーションのベースが向上していきます。
学習
POINT「コミュニケーションの5つの基本」
コミュニケーションの基本の5ポイントを確認します。いずれも基本的なことばかりですが、シッカリと押さえてコミュニケーションを取れれば、どのような場面でも、自然でスムーズなコミュニケーションができるようになります。
①笑顔とあいさつ
当たり前のことですが、コミュニケーションでは一番大切ことです。あいさつと笑顔の少ない職場は、コミュニケーションも少なくなりがちです。おろそかにしてはいませんか?
②相手の話に反応すること
“反応”とは、相づちや頷きのことです。コミュニケーション上手な人は、この反応が大きいです。勇気を出して、より大きく反応するだけでも、お互いに楽しいコミュニケーションが展開されます。
③気持ちを通じ合わせる
気持ちを通じ合わせることは、コミュニケーションの基本であり、求められるものでもあります。ビジネスの場でも、共感性のあるコミュニケーションは必要です。
④相手の話に興味・関心を持つ
ここ最近のコミュニケーションシーンでは、一番の課題と言われていることです。自ら、積極的に相手に寄り添い、興味・関心を持つ姿勢が大切です。
⑤自分らしさの表現
これまでのコミュニケーションスキルの学びで、失いがちな“自分らしさ”。これは、よい人間関係をつくるうえでは、大切なポイントです。自分の欠点と感じているところも、見方によっては長所にもなり、あなたらしさを相手に伝えることにつながります。
Sesson3グループワーク「家族の食事風景」
「いつも違った種類の食事を食べている」、「相手の話を聞いていない」、「母親が神経質に子供の行儀をたしなめる」、「サッと食べてサッと部屋に消える」など、家族の食事風景で、様々な好ましくない風景が提示されます。それをグループで話し合い、どの風景が、好ましくないかを話し合います。
各メンバーの考え方や、価値観の違いなどが現れ、話し合いの中で、共感や葛藤が生まれます。その各メンバーの様子を感じ合いながら、チームでのコミュニケーションを展開していきます。
学習
POINT「チームでのコミュニケーションとは」
チームのコミュニケーションと、対話の違いは、1人の発信を複数のメンバーで受信することです。対話より、双方向性が薄くなり、情報共有がやりにくくなる傾向があります。その過程においては、場面によっては、あるメンバーが伝えようとして止めてしまったり、また、聞き漏らしたりして、各メンバーの心の中に、様々な葛藤が生まれ、それが様々なチームの雰囲気を引き起こします。対話とチームのコミュニケーションの違いを理解することが、チームでのコミュニケーションやグループワークを効果的に行えることにつながります。