ファシリテーター

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Facilitator

一人ひとりに温かな目を注ぐファシリテーターを1980年より育成してきました。そのノウハウをお伝えします。

INDEX

ファシリテーターとは

ファシリテーター(促進者)とは

「ファシリテーター」とはグループの自由な話し合いを中心としたトレーニングの場(「エンカウンターグループ」や「Tグループ」と言われています)で、参加者一人ひとりの“人間的成長”を促進するのが、もともとの役割でした。米国の心理学者であるカール・ロジャースを中心に、1950年代より行われたエンカウンターグループにおけるリーダー役が、その始まりと言われています。

その後、話し合いやグループワークなどを通しての“学び”や“問題解決”などの場であるワークショップの講師や進行役的な役割も、「ファシリテーター」と呼ぶようになりました。

ファシリテーターの真の役割とは

場の状況(各メンバーの気持ち、グループの雰囲気など)を察し、
“一人ひとりの学びや満足感”、“グループとしての有意義な方向性”、
そして、“メンバーとしての、チームとしての成長”が、
自発的に生まれるように促進すること

ファシリテーターの役割は誘導したり、教えたりすることではありません。
ファシリテーターは、あくまで「促進者」なのです。

ファシリテーターが身に付けるべき素養

プレスタイムは、創業以来、人間関係をテーマに、「生き生きと働ける職場づくり」を目指し、
それを具現化する人として、「ファシリテーター」の養成に取り組んで参りました。
ファシリテーターとは、研修や会議だけではなく、普段の職場であっても、何らかの気づきを促す人です。
自由闊達にコミュニケーションが取れるような場をつくること。
そうして、各メンバーの気づきを促す役割が、ファシリテーターの本来の姿です。

Skill 1

話しやすい雰囲気づくり

ファシリテーターが、まず、真っ先に求められる素養は、参加メンバーが何でも安心して話せる雰囲気をつくることです。それは、ファシリテーターとしてのコミュニケーション・スキルの基本であり、一番大切なことです。
イベントや研修会では、緊張感を解くための“アイスブレーク”と言われるミニワークを使います。それもよい方法ですが、最大のポイントは、ファシリテーター自身の明るいあいさつと笑顔です。

POINT

安心して話せる雰囲気づくり

アイスブレイクワークの活用

ファシリテーターの明るいあいさつと笑顔

話しやすい雰囲気イメージ

Skill 2

グループの状況把握

ファシリテーターは、メンバー一人ひとりの気持ちやチームの雰囲気を察しながら、ワークショップやミーティングを進めていく必要があります。表に出ている文字や絵などの情報よりも、水面下にある気持ちや雰囲気(プロセス)がその成果を大きく左右します。それは、あたかも、氷山のように、水面上の実際に見える部分よりも、隠れている部分の方が大きいようです。ファシリテーターはそれを注意深く観察することがポイントです。
しかし、“コンテント”と言われる、実際に表で起きていること、例えば、「テーマからそれすぎていないか?」「適切に時間管理されているか?」などの把握と整理のスキルも必要です。

POINT

グループの観察はファシリテーターの役割

気持ちや雰囲気を感じ取ることがポイント

表に現れている情報の把握と整理も大切

氷山のインフォグラフィック

Skill 3

ヒューマンスキル(人間関係能力)

グループの状況やメンバーの気持ちを理解するためには、コミュニケーション、リーダーシップ、チームワークなどのヒューマンスキルを一定以上のレベルで発揮できる力が必要です。そのためには、「コミュニケーションの奥深さ」や「リーダーシップとは何か?」などの理解が前提になります。
マネージャーやリーダーに求められている“ヒューマンマネジメント(メンバーのモチベーションの維持・高揚)”は、ファシリテーターとしてのスタンスであり、スキルと言えるものです。

POINT

グループの状況理解には、人間関係能力の発揮がポイント

コミュニケーションやリーダーシップの理解が必要

メンバーのモチベーション高揚がファシリテーターの役割

ヒューマンスキル

Skill 4

体験から学べる力

右図は、「ラボラトリー体験学習の循環過程」です。これは、ワークショップなどのワーク参加型研修のファシリテーターにとって、必須の考え方です。これは、仕事の指導にも応用できるステップでもあります。
ファシリテーターは、メンバーの成長を促進することも大きな役割です。その成長には、研修や組織活動における「体験」をふりかえり、「学び」や「改善」に結び付けるステップが必要です。同時に、ファシリテーター自身の“体験から学ぶ姿勢”が、メンバーの前向きな力を促します。

POINT

「体験」をふりかえることが成長につながる

“ラボラトリー体験学習”の考え方を理解する

ファシリテーター自身も、「体験」から学ぶ姿勢が大切

体験から学べる力

Skill 5

行動を改善していく意志

ファシリテーターは上位者ではありません。常にメンバーと同じ目線で立ち振る舞いをする必要があります。職場においても、ワークショップにおいても、ミーティングにおいても、メンバーから学ぶ姿勢が必要です。
メンバーは、ファシリテーターの行動に注意を向けています。職場では、ファシリテーターとしての姿が、メンバーの成長の糧になります。常日頃から、自分の行動をふりかえり、「何がいけなかったのか?」「改善するためには何が必要か?」を常に自問自答し続ける態度が必要です。

POINT

ファシリテーターは、メンバーと同じ目線でいる

メンバーは、ファシリテーターの姿に注意を向けている要

日頃の行動をふりかえり、自問自答する態度が必要

行動を改善していく意思

ファシリテーターを学ぶ一番の意義は、“人間的成長”です。
良好な人間関係を築き、組織や社会で輝けるメンバーやリーダーとなることです。

弊社で学ぶ“ファシリテーター”のやり方や態度、考え方は、様々な場面で役に立つものです。

リーダー・マネージャーとして

・メンバーが自主的に仕事をするような職場づくりができる

・日頃の職場で、メンバーに対し、自然な形での指導・育成ができる

組織人、チームメンバーとして

・他のメンバーとのコミュニケーションや人間関係がスムーズになる

・場面に応じた役割を認識でき、リーダーシップの発揮ができる

営業職、サービス職として

・顧客が、何を望み、どのような気持ちかを察することができる

・顧客から、様々な情報や気持ちを伝えてくれる雰囲気をつくれる

イベント・会議・研修での進行役・講師として

・参加者が本音を伝え合い、効果的な話し合いを進める雰囲気をつくれる

・参加者が満足感や学びを得るような開放的な雰囲気をつくれる

ファシリテーター講座

プレスタイムでは、コミュニケーションやリーダーシップといったヒューマンスキルの学びに最適な『ラボラトリー体験学習』の普及のために、 1980年より、ファシリテーターの養成セミナーを実施し、多くのファシリテーターを養成・認定してきました。ファシリテーターは、メンバーやチームの成長を促す役割の人です。同時に、コミュニケーションやリーダーシップなどのヒューマンスキルの実践者とも言える存在です。
「ファシリテーター講座ベーシックコース」の3講座を受講された方は、最終ステップである「マスターコース」が受講できます。また、研修ファシリテーターを学びたい方には、「研修ファシリテーター養成講座」もご用意しております。本格的に、研修講師を目指す方、プロ人事コンサルタントの方には、定評のある弊社研修プログラムの実施ライセンス取得講座も各種ご用意しております。

※ヒューマンスキル:“良好な人間関係の構築”および“円滑なチームワーク”に必要なコミュニケーションを中心としたスキル。

プレスタイム ファシリテーター養成プログラム

プレスタイムファシリテーター養成プログラム図

ファシリテーター講座紹介

ファシリテーター講座ヒューマンスキルコース

プレスタイムの「ファシリテーター講座」の基本であり、スタートアップ講座でもあります。
ワーク参加型の講座なので、どなたでも、安心して、楽しくご受講いただけます。

ファシリテーター講座ヒューマンスキルコース

コミュニケーション講座(4時間/オンライン形式・集合型)

ファシリテーターに、まず、求められるのは、「コミュニケーションの活性化」です。そのためには、コミュニケーションのベースを押さえておく必要があります。当講座では、「自然で開放的なコミュニケーションとは何か?」を学びます。ビジネスコミュニケーションや、ミーティング、人間関係を育む会話など、様々なコミュニケーションのベーシックなスキルやスタンスを学ぶ講座です。年齢・階層・職種を問わず、どなたでも参加していただきたい講座です。

コミュニケーション講座詳細

ミーティングスキル講座(4時間/集合型・オンライン形式)

ファシリテーターを、ミーティングの進行役と捉えている方もいると思います。この講座では、ミーティングを良い方向に促進するためのスキルを学びます。ミーティングでは、参加者の納得感がポイントです。“メンバー全員の合意”であるコンセンサスのポイントを理解します。また、一クラス上のコミュニケーションも学べます。

リーダーシップ講座(4時間/集合型)

ファシリテーターは、リーダーシップの実践者と言っても過言ではありません。職場のファシリテーターとして、必要不可欠な、「課題解決に向けたリーダーシップ」、「メンバーのモチベーション向上のリーダーシップ」などを学ぶ講座です。また、ファシリテーターとして必要な、グループの観察スキルも学びます。

※全3講座を受講された方には「ファシリテーター講座ヒューマンスキルコース修了証」を授与します。

ヒューマンスキルコース詳細  講座日程
 

研修ファシリテーター認定講座(2日間/集合研修)

研修ファシリテーター認定講座

ラボラトリー体験学習に則った、ワーク参加型研修講師としてのファシリテーター養成講座です。「導入のスキル」「ふりかえりのスキル」など、ワークショップのファシリテーターとしての基本を、講師体験とワーク体験を通して学びます。
使い勝手の良いコミュニケーションワークのマニュアルである『Try!コミュニケーション』がセットされており、すぐに、様々な場面で、12のコミュニケーションワークが実施できます。
コミュニケーションを重点的に取り上げますので、コミュニケーションの深い理解につながります。どなたが参加しても得るものがある講座です。受講後、「研修ファシリテーター認定書」を授与いたします。

プログラム詳細  講座日程
 

ファシリテーター認定講座 マスターコース(2024年10月予定)

ファシリテーター認定講座 マスターコース

プレスタイムの開催するファシリテーター講座の最終ステップの講座です。研修ファシリテーターとして、会議ファシリテーターとして、組織のファシリテーター(リーダー・マネージャーなど)として、そのあり方を参加メンバーと意見交換し、深く考察していく場となります。
コミュニケーションやリーダーシップなど、ヒューマンスキルを考えるワークを通して、受講者がファシリテーター役を交代して行い、ファシリテーターとしてのスキル・スタンスを磨きながら、自分なりのファシリテーター像を見出していきます。
「ヒューマンスキルコース」または、「研修ファシリテーター認定講座」(各研修プログラム実施ライセンス取得講座を含む)のいずれかを受講された方のための講座です。当講座の受講後に、「プレスタイム・ファシリテーター認定証」を授与いたします。

※コロナ以前には、「ファシリテーター認定講座アドバンストコース」として、合宿形式で実施しておりました。次回は、コロナの状況などを鑑みて、リニューアルのうえ、名称を変更して開催する予定です。

お問い合わせ  講座日程
 

研修プログラム実施ライセンス取得講座

プレスタイムでは、多くの企業・団体に実施実績のある研修プログラムを数多く開発・提供しております。その中で、特に定評のある研修プログラムの実施できるライセンスの取得できる講座をご案内します。
研修ファシリテーターを目指す方にとって、研修プログラムが実施できる実践的な講座です。いずれも、丁寧で使いやすいマニュアルがセットされています。どなたでもご受講可能です。

※下記3種のいずれの講座のご受講で、「研修ファシリテーター認定講座」の代替えとして、プレスタイムのファシリテーター講座の最終ステップである「マスターコース」がご受講できます。

フライングカー・コーポレーション
実施ライセンス取得講座

フライングカーコーポレーション実施ライセンス取得講座

実績No1新入社員研修が実施できます! 組織人としての考え方・態度、実践的なマナーが学べる組織シミュレーション研修プログラムが実施できる講師養成講座です。
導入実績3,000社超の新人研修プログラムが、講師未経験者の方でも実施できるよう、丁寧なマニュアルがついています。プロ講師の方もご参加できます。

165,000円(税込)/2日間・1名 ※詳しい研修実施マニュアル付

ニューモデル航空機
実施ライセンス取得講座

ニューモデル航空機実施ライセンス取得講座

オンラインによる本格若手研修プログラム コミュニケーション、チームワーク、PDCA、目的意識、信頼づくりなど、プロ意識を持った企業人を育てる2日間の新入社員・若手社員向けの研修プログラムです。オンライン形式、集合形式、どちらでも実施可能です。
当講座は、当プログラムが実施できるようになるオンライン参加型の講師養成講座です。

165,000円(税込)/2日間・1名 ※詳しい研修実施マニュアル付

メンター研修講師養成講座
 

メンター研修講師養成講座

メンター研修が実施できます 新入社員定着に効果のあるメンター制度。当講座はメンターを養成する研修が実施できるための講座です。メンタリングノート『MENTORING to GROWTH』を活用した内容となっており、講師未経験者でも、効果的に実施できる内容となっています。

110,000円(税込)/1日間・1名
※実施マニュアル・進行DVD付

新たな研修プログラムの習得を考えている研修コンサルタント、社内講師の方にお勧めです。
※人事コンサルタント団体に所属している方、人事コンサルタント業の方は、事業のための契約が必要になります。