ファシリテーターとは
“ファシリテーター”とは
「チームのコミュニケーションを活性化し、チーム活動を通して、
チームの一体感とメンバーの成長をもたらす人」
ファシリテーターは、会議やワークショップの単なる司会進行役ではありません。会議での結論や研修での学びを促進することも役割の一つですが、さらに、チームの一体感とメンバーの成長をもたらすことが、ファシリテーターの役割です。
ですから、会議・研修などの特定の場だけではなく、職場やプロジェクトチームなどのリーダーやマネージャーにこそ、“ファシリテーター”であることが求められます。組織やチームは、その課題達成や問題解決が求められていますが、同時に、よいチームをつくり続けることも忘れてはなりません。なぜなら、組織活動は継続して行われるものだからです。
そのために、メンバーの成長やチームの一体感をもたらし、生き生きと働く場をつくるファシリテーターが必要なのです。
以下に、具体的に、“ファシリテーター”の役割をご紹介します。
ファシリテーターの具体的な役割
ファシリテーターの一番の役割は、コミュニケーションの取りやすい雰囲気を作り出すことです。自由闊達なコミュニケーションから成果が生まれ、チームやメンバーによい影響をもたらします。まずは、ファシリテーター自ら、メンバー一人ひとりと、コミュニケーションを楽しむことが第一の役割です。
ファシリテーターで大切な役割は、チームの一体感を促進することです。一体感とは、全員がチームの一員として、参加感をもつことです。“チーム活動の成果の喜びを全員が感じる”という体験を通して、メンバー同士が率直に話し合える関係、すなわち“一体感”が生まれるのです。
チームの一人ひとりが、チーム活動を通して、学びや気づきを得られるよう、、成長を促進することもファシリテーターの役割の一つです。また、メンバーが楽しめ、やりがいを感じてもらうことを促進することも、ファシリテーターの役割です。
ファシリテーターは、チームの様子を観察することも大切です。チームが、話し合いの壁に当たっていたり、険悪な雰囲気になっていたりするなどの状況が観えた際は、場合によっては、課題達成のための示唆だったり、チームの雰囲気を和らげたりするなどの働きかけをします。
“ファシリテーター”の始まりから今日まで
「ファシリテーター」とはグループの自由な話し合いを中心としたトレーニングの場(「エンカウンターグループ」や「Tグループ」と言われています)で、参加者一人ひとりの“人間的成長”を促進することが、もともとの役割でした。米国の心理学者であるカール・ロジャースを中心に、1950年代より行われたエンカウンターグループにおけるリーダー役が、その始まりと言われています。
その後、話し合いやグループワークなどを通して、“学び”や“問題解決”などの場であるワークショップの講師や会議の進行役的な役割も、「ファシリテーター」と呼ぶようになりました。
プレスタイムでは、ファシリテーターを、チームの課題解決やワークショップ、ミーティングなど様々なシーンで、コミュニケーションを活性化し、チームの一体感とメンバーの成長を促進する者として捉えています。
このような職場には、“ファシリテーター”が必要です!
- 情報が共有化されなく、連係ミスが多い。そのため仕事の生産性が低くなっている
- チーム・職場の一体感がない、お互いにコミュニケーションを取ることに消極的
- ミーティングが活発ではなく、双方向のコミュニケーションになっていない
- 自発的な動きが少ない、生き生きと働いている感じがない
- ストレスや孤独感を感じやすい職場で、メンタル不調者や離職者がでる