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ノムさんのコラム_Try!コミュニケーション【第1回 「知り合う」】

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『コミュニケ―ションって何だろう?」
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日常、当たり前に行っていることだけになかなか意識することがないかもしれません。
この日記では、そんな「コミュニケーション」について、日々生活する中で感じたこと、
思ったことを書き綴っていきます。(全12回)

第1回 「知り合う」

 

早いもので4月も最終日となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
新年度、学生の皆さんは進級や進学、社会人の方は就職や人事異動や、それに伴う転勤など、
次のステージでの第一歩を踏み出した方々も多いのではないでしょうか。

特に、この時期は、今までと違った場所で新たな出会いにあふれた季節でもあります。
今でも思い出すのが、高校一年生のこの時期です。

母校が比較的大規模な私立高校であったこともあり、出身中学も様々、
ごく一部を除きほぼ全員がお互い「初めまして」の状態です。

お互いは心の内で、実は誰かと話したい、コミュニケーションを取りたい、という気持ちを持ちつつも、
とりわけ男子生徒(もちろん私も)は「自分から話しかけると相手に舐められる!」とばかりにお互いを警戒し、
牽制し合って、はじめの半月ばかり、何ともいえない非常に微妙な雰囲気がクラス内に漂っていたのを記憶しています。

入学から数日経ったある日、担任の先生からクラスの全員に対し、
「自己紹介カード」を配布するので記入して提出するように、とのお達しがありました。
「何に使うのかな」と思いつつも自分の趣味や好きなことをつらつらと書き連ねて提出しました。

さらに数日後、入学して最初の学校行事である宿泊研修旅行があり、学校から観光バスで猪苗代に向かうことになります。

未だお互いをよく知らないまま、お互い積極的に話すわけでもなく硬くひんやりとした雰囲気のままバスに揺られていましたが、
出発からしばらく経って当時の担任だったサモハン・キン・ポー似のK先生から「先日出してもらった自己紹介カードを使って、
人物あてクイズをします!」とマイクでアナウンスがありました。

「えー、この人は剣道をやっていて、好きなものはプロレスで・・・」
先生が最初に取り出したカードは紛うことなき私のカードです。
誰が回答したかは記憶にありませんが、ものの数秒で正解が出たと思います。

その後、時間をかけて全員の自己紹介カードが読まれましたが、
今までほとんどお互いの会話のなかった車内が、お互いの趣味趣向をはじめ、
人となりがわかってきたことで「〇〇君、好きな音楽〇〇なんだ!俺もおなじだ!」とか
「地元近いけど、〇〇中の〇〇知ってる?俺知り合いだよ!」など、
お互いの更なる自己開示があちらこちらで行われ、
現地に着くころにはただの人の集まりがすっかりクラスの仲間同士になっていました。

お互いに「知り合う」ことで、これから一年間、席を同じくして学校生活を送る仲間となるスタートを切ったわけです。

 

後々話してみると、「なんだ、こんなに話しやすい人だったんだね」とか、
「こんなことならもっと早く話しかけておけばよかった」と、
みんな実はお互いにコミュニケーションを取りたかったのか!というのがわかりました。
(ちなみに、20数年たった今でも、この時のクラスメイトたちとは頻繁に連絡を取っています)

 

多くの場合、初めてあった人とコミュニケーションを取ろうとするときは、
お互いに手探りの状態であり、どうすればよいか戸惑ってしまうこともあると思います。

しかし、何らかのキッカケで相手の一面がわかり、「知り合う」ことが出来れば闊達なコミュニケーションがとれるようになり、
良好な人間関係が深まっていくのではないでしょうか。

野村

 

~ 最後までお読みいただき、ありがとうございました  野村 ~

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