日ごろ、生活する中で少し気持ちが落ち込んだり、悩んだりすることは誰しもがあることですが、
アドバイスよりもとにかく話を聴いてくれるだけでいい、ということも時にはあるのではないでしょうか。
今回は、最近あったある出来事についてお話したいと思います。
私はプライベートの活動として、剣道を嗜んでいるのですが、8月24日に仙台で七段審査に挑戦をしました。
前年に東京で受審し不合格であった反省をふまえ、
仕事や家庭での時間の合間を縫って数か月前から稽古とトレーニングを行ってきましたが、前回よりも手ごたえを感じたものの、
立ち合いのお相手が上手だったこと(その方は見事合格)もあり不合格の結果に、意気消しながら帰路につきました。
本来であれば所属している道場へ報告がてら稽古に行き、次回の審査に向けて先生先輩方の指導をいただく、
というのが道理であることはわかっていながらも、とてもそんな気持ちになれず、
とりあえず気分転換がてら散髪でもしようとなじみの床屋さんに向かいました。
ちょうど午後の空いている時間帯だったこともあり、床屋のオヤジさん(親しみを込めてあえてこう呼ばせていただきます。)
に鋏を入れてもらいながらよしなしごとを話しているうちに、ふと仙台で昇段試験を受審したが不合格であり
しばらく稽古をする気持ちにならない、といったことを言葉にしていました。
オヤジさんは何かを感じたのでしょうか、鋏を動かしながら、
私の気持ちに共感するように、時に相槌を入れながら話を聴いています。
そうこうするうちに何となく気持ちが軽くなり、
シャンプーと顔そりを終えたころには何となく少し前向きになれたように感じました。
1.2センチぐらいに伸びかけた頭髪を3ミリ程度に刈りなおしたいつも通りの散髪でしたが、
自分の素直な気持ちを話したことで、この日ばかりはまるで「心の散髪」をしたかのように、
ずいぶんと気持ちがすっきりと軽くなりました。
おそらく、剣道「同業者」と話をしていたら、何らかのアドバイスや助言もあったことでしょう。
普段でしたら本当にありがたいことなのですが、あの時点では素直にそれを受け入れることはできなかったでしょうし、
「同業者」であるがゆえに、かえって自分自身も素直に「ショックすぎてしばらく稽古をする気にもなれない」と
素直な気持ちを吐き出すことが出来ず、気持ちを整理することも儘ならなかったのではないか、と思いました。
ただ話を気持ちに共感して聴いてくれる、という存在が時にはとても有難いということを改めて実感した出来事でした。
ちなみに、家内も「同業者」ですが、不合格の知らせをメッセ―ジで送った際に、
何も言わず一言「お疲れさま」と返信があり、これも私にとってはとてもありがたかったです。
後日談。昇段試験時の評価の開示をすることが出来るのですが、
返ってきた結果はA/B/Cの3段階のうち、A「あと一歩です」
(ちなみに、A評価の場合、不合格にもかかわらず『剣窓(けんそう)』という全日本剣道連盟の機関誌に名前が掲載されます…)。
11月の東京会場での審査に向けてまた精進致します。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました! ~
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ファシリテーター:野村をご紹介いたします!
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名前:野村 寛 (ノムラ ヒロシ)
趣味:剣道・ウエイトトレーニング
好きな言葉:「学而不思則罔、思而不学則殆』(学びて思わざれば、
好きな(プレスタイムの)プログラム:『ブロック・モデル』
”主体的に動くことを学べる点が非常に良いプログラムだと感じています”
『皆様こんにちは。プレスタイムでファシリテーターをしています
野村です。当ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
社内では唯一の40代です。日々、
ファシリテーターとして心がけていることは、
心から楽しむことです。
私は、メンター制度関連のお仕事に携わる機会が多いため、
どうぞよろしくお願い申し上げます。
★メンタリングについての日記(「ノムさんのメンタリング日記」)も連載しております。
※私のお気に入りのプログラム『ブロック・モデル』はこちらです。
ぜひ、リーダーシップ研修・中堅社員研修などにご検討ください!