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ノムさんのコラム_Try!コミュニケーション【第3回 「みる」】

コミュニケーションはとかく音声言語のやり取りというイメージが強いですが、
実は人は情報の8割以上の情報を視覚から得ていると言われています。

今回のテーマである「みる」ことについて、先日、とある専門職の方々が集まる現任研修の場に
研修ファシリテーターとして伺った際に、受講生の方々とお話をしたことをお伝えしたいと思います。

研修の合間の休憩中に、受講生の方から伺った話です。
普段は仕事先でもともと知っている人とペア或いはチームを組んで業務に従事することが多いそうですが、
時々初対面の人と組むこともあるとのことでした。

その方曰く、周囲にある程度の人数の人がいても、同業の方は何となく顔つきなどの外見や全体の雰囲気で
「あ、この人もしかして同業者じゃないかな」と感じることがしばしばあるそうです。

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その話を伺って面白いな、と思い私は
「それって、何か見た目の特徴とかがあってわかるものなのですか?」
と尋ねてみました。

その場に参加していた受講生の方々も一緒に話に加わって、さまざま考察してみた結果、
どうやら過去に一緒に仕事をした人の顔などの、外見やしぐさなどの様子を基に判断しているのではないだろうか、
という話になりました。
それも、どうも特定の人というよりも 複数の人のいわば最大公約数的な部分が一つのイメージとして形成されているようです。

私自身もふりかえってみると、初対面の人に対して何となく「この人はこうだろうな」というような
第一印象を抱くときに、どうやら同じような判断のプロセスを踏んでいるように感じます。

もっとも、「同業者じゃないかな」と思っても違うケースもあるとのことですが、
「みる」ことを考える上でなかなか興味深いお話です。

私たちは、人や物、場所などの対象が発する光学的な刺激を目で受けて「見て」います。
それと同時に自分自身の中で過去の記憶や経験と照らし合わせて対象を「観て」、
様々な判断を下しているとも言えます。まさに今回のお話はその一端を表しています。

また、その時の気分や興味、関心を持っていることによっても着眼点が異なり、
同じ対象に以前と違った印象を抱く、なんてことも往々にしてあるのではないでしょうか。

普段何気なく行っている対象を「みる」という行為を、「認知」という視点から改めて省みると、考えさせられることが多いな、と思ったエピソードでした。

 

~ 最後までお読みいただき、ありがとうございました ~

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