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『”ノムさん”のメンタリング日記』番外編

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『”ノムさん”のメンタリング日記』番外編

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プレスタイムに入社して2か月が過ぎた。
この間、様々な場面においてメンタリングに触れてきたが、業務中だけではなく、
自分の日常生活や趣味をはじめとした諸々の活動についても、メンタリング的な視点を通して改めて考えてみる、
などということも最近増えてきた。

本日記で取り上げているメンタリングの定義を今一度確認すると、
一言でいえば「自由な対話」である(日本メンター協会HPより)。

メンター・メンティーがお互いに心を開いて真摯に向き合い、信頼関係を構築した上で、
自由な対話を楽しみ、メンター・メンティー双方がともに成長することを目的としている。

最近ふと、「これって剣道の稽古にも通じるところがあるな」と思うことがある。

うまく皆様に伝わるかどうか甚だ不安ではあるが、
剣道の稽古、特に「地稽古(じげいこ)」を例としてお話したい。

地稽古は、柔道でいうところ「乱取り(らんどり)」や、ボクシングやレスリングなど格闘技における
「スパーリング」に該当する、実戦形式の稽古方法である。
地稽古のみを指して「稽古」ということも多い。ここでも以下、稽古と表記する。

とりわけ、剣道の稽古では、相互の充実した技や気の出し合い、
やり取り(剣道 用語でいうと、攻め合い、練り、張り合いなどと表現する)を重視する。

人により様々な言い方があるが、私の大学時代の剣道部の監督は、竹刀の剣先で会話をする、と表現していた。
相手を尊重し、真摯に向き合いながら自分の持てる技を相互に出しきることが、充実した良い稽古につながる。

メンタリング的な表現をするならば、竹刀を介した自由な対話であるとも言えよう。
ごまかしのない正々堂々とした技の応報は、メンター・メンティー間における自己開示に通じるものがあるし、
一定の申し合わせ(例えば、体格や年齢の違いによる体力差を考慮して強引な体当たりなどをしない、など)のもと、
相手を慮って稽古を行う、などは信頼関係の構築にも共通する要素である。

稽古においては、段位や実力、年齢が離れた相手と稽古をする場面も多くある。
その場合も相手を尊重し、真摯に向き合うことができれば、お互いに得るもののある、
終わった後にすがすがしい気持ちになる良い稽古が成立する。
メンタリングにおいても、年齢や立場を問わずメンター・メンティーとしてイーブンな関係で自由な対話を行うが、
充実した良い稽古に相通ずるものがあると感じた。

また、メンタリングでは同じメンター・メンティーのペアで定期的にメンタリングを繰り返し行い、
お互いの関係性をさらに深めていく。
メンタリング天気図を用いてメンター・メンティー相互に1か月間を振り返り対話する、
あるいは自由に会話する、など一見同じ内容の繰り返しのように見えるかもしれないが、その時々に置かれた状況等で、
気持ちや考え方はいつも同じではないだろう。
繰り返し自分自身と相手に真摯に向き合うことでお互いの理解や信頼関係が一層深まり、より充実した対話になっていく。

普段の稽古においても、同じ道場の仲間や先生方と充実した稽古を繰り返す中で、
お互いに信頼関係が深まり、遠慮なく思い切って技を出し合い、さらなる高みを目指すことにもつながる。
時には相手から、自分でも認識していなかったちょっとした癖や変化についてアドバイスをもらう、などということもある。
同じ相手であっても、ひとつとして同じ稽古はなく、常に何かしらの気づきと学びがある。

今回は、自分のライフワークである剣道の稽古について、メンタリングで得た視点に基づきお話を申し上げたが、
普段の生活における様々な出来ごとをこういった観点から考察してみるのも、新たな発見があって面白いかもしれない、
と感じた次第である。

 

~おわり~

(最終回の「メンタリング日記」は、藤田社長とメンタリングの予定です。
5月までしばらく更新をお待ちください!)

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