2025年7月
~「フライングカーコーポレーション(FCC)」の講師として
2025年度新入社員研修で感じたこと ~
Q.今年の新入社員研修の“ねらい”は各社どうでしたか?
A・今年もねらいは会社様ごとに異なり、「研修の初期に新入社員同士のチームビルディングやビジネスマナー、
損益意識を身につけてほしい」という会社様もあれば、研修の中期や後期で「それまでの各研修(PDCA、
ほうれんそう、チームワークやマナー研修など)の実践やまとめ」といった位置づけでも実施頂きました。
Q.受講者の様子や工夫した点を教えてください。
A・FCC研修は自然と積極的に参加できる構成になっており、意欲的に参加する受講者が多いです。
ただ会社様によって、前後の研修などの関係で、いつもそうであるとは限りません。
参加感を高めることは進行役であるファシリテーターの力量が問われる部分でもありますが、
“共に楽しむ、共に残念がる”“チャレンジをたたえる””失敗しても学びにする大切さを強調”などを
雰囲気づくりとして意識をしました。
Q.今年は、担当者様からはどんな要望が多かったですか?
A・受講者へのフィードバックを増やしてほしいというご要望が多かったです。
FCC研修は企業活動そのものであるため、個人の行動がどんな影響を及ぼすのか、成果につながるのかが
例えやすいプログラムです。社内の人ではなく、他社の新入社員を知っている講師から「良い点・気になった点」
をフィードバックすることで、ビジネスマインドをさらに醸成したいという声が多くありました。
Q.実際、ワーク中のどのような点をフィードバックしましたか?
A.フィードバックは参加者全員の前で発表します。
コミュニケーションの様子や態度、取組み姿勢など、目立ちにくい点をできるだけフィードバック
しました。
ポジティブな面では、例えば「挨拶や掛け声、笑顔」です。これらは、チームの雰囲気や話しやすさに
大きく影響します。「整理整頓や椅子の出し入れ」なども、その後の作業や安全面という点では後々に大きく
影響します。ついつい忘れがちになったり、同じグループメンバーでも気が付きにくいことをフィードバックしました。
受講者からは「自分の挨拶を褒められて嬉しかった。」「チームのためを思って行動した貢献を全員の前で言って
もらって誇らしかった」など感じていたようです。
ネガティブな面は、フィードバックされた本人が”晒された””馬鹿にされた”とならないように、注意を払います。
企業での実例になぞらえたり、その行動が会社やメンバーや顧客にどんな影響を及ぼすのかを丁寧に説明しました。
例えば、FCCでよく起こるのがルール違反です。そのルール違反を現実に起こすと“法令違反”や“営業停止”など
重大なことにもつながることを伝えます
Q.研修後はどのような声が多かったですか?
A.アンケートでは、「仕事のイメージがついた」、「お客様のいる体験を研修でできてよかった」「周りのメンバーに
気を配らなければ成果は出ない」、「コミュニケーションの大切さを肌で感じた」など体験ワーク型だからこそ腹落
ちできたというような声が多かったです。